【シェフは名探偵】続編で三舟シェフにもう一度会いたい。気になるグルメヒューマンドラマ
西島秀俊さん主演【シェフは名探偵】が終了してから早1年。
大好きな番組だったので、今も時々ネトフリで見ています。
終了当時は、ロスの悲しみや続編を望む声があふれました。
私も、続編を待ち望んでいるファンのひとりです。
おいしそうなフレンチの数々、お話の要所要所で出てくるヴァン・ショー(ホットワイン)、素敵でしたよね。
こちらは『ビストロ・パ・マル』ヴァン・ショーのレシピが紹介されたYouTubeです。
料理をつくっているとき、つい脳内再生されるオープニング曲all at onceの「マカロン」も好き。「You’re mine oh mine 甘いの嫌いじゃないよ」って自分じゃ歌いにくいけど、ポップでカジュアル、軽快な足どりでそのまま『ビストロ・パ・マル』に向かいたくなります。
主な登場人物
- シェフ 三舟忍 … 西島秀俊
- スーシェフ志村洋二 … 神尾佑
- ソムリエ 金子ユキ … 石井杏奈
- ギャルソン高築智行 … 濱田岳
あらすじ
小さなフレンチレストラン『ビストロ・パ・マル』を舞台に繰り広げられるグルメミステリードラマ。
でもミステリーというよりは、心温まるグルメヒューマンドラマという感じです。
厨房からカウンター越しにお客さんの様子をよく見ていて、どんな些細な事件(?)も見逃さず「ちょっといいですか?」とお節介を焼いて解決しまう三舟シェフ。
人並み外れた洞察力と推理力で、訪れた客たちが巻き込まれたトラブルや、不可解な出来事の謎を鮮やかに解決してしまいます。
ドラマの見どころ
とにかくシェフ役の西島秀俊さんが、素敵です!
「きのう何食べた?」ではすっかり穏やかな料理男子のイメージが定着していますが、真っ白なシェフコートとトックブランシュ(コック帽)に身を包み、推理を話す時つい触っちゃう真っ赤なシェフスカーフを巻いて、いつも優しいまなざしで店のスタッフとお客さんを見守っていてくれます。
一緒に働くスタッフたちも、お互いを家族のように思いやっていて、こんな職場で働きたいなあとうらやましくなってしまいます。
おちゃらけキャラのスーシェフ志村が時々見せる男気や、新人ギャルソン高築が回を重ねるごとに心から店を好きになっていく様子、高築と金子さんのやりとりなども微笑ましくて大好き。
スポンサーリンクロニョンドヴォー食べてみたい!登場するフレンチとエピソード
第1話 ロニョンドヴォーとボンボン・オ・ショコラ
不倫中の偏食家、食べ物の好き嫌いが激しすぎる粕谷氏が、家では妻の不味い料理を文句もなく食べるのはなぜ?
パ・マルのロニョン・ド・ヴォーの網脂包み焼きを粕谷氏と一緒に食べた後、不倫相手の秘書は奥さんから彼を奪おうと心に決めます。
血抜きしてないレバー、ぬめりをとらず調理された里いもなど奥さんの手料理がおいしくないことは、秘書も知っています。なぜなら彼の自宅で、3人で食卓を囲むこともあるから。そのメンバーでおいしくない食事をいただくのはなかなかキツいですが、奥さんの手料理にはある秘密が。
ロニョン・ド・ヴォーについては、こちらをご覧ください。
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パ・マルで出されたボンボン・オ・ショコラが口に合わなかった有名ショコラティエ、彼が自分の店を出した理由とは?
自分が強く伝えたいことは、2回繰り返して話す癖のあるショコラティエに笑ってしまいました。頑固で融通がきかない感じの彼ですが、良く言えばまじめで実直、幼いときに強く願った夢を強い信念で実現させたストイックな人なんだということがわかって、一人の母親としてしんみりした気持ちになりました。
彼らの背後にある真実を、三舟はお節介と洞察力で解き明かしていきます。
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第2話|氷あんずとガチョウのコンフィのカスレ
かき氷が大好きなフィアンセが黙っていなくなった理由とは?
パ・マルを舞台にプロポーズ大作戦。成功したかのようにみえたのだけど……。
がちょうのコンフィのカスレにトラウマを持っている人気エッセイスト寺門(松本若菜)が、久しぶりにコンフィのカスレを注文したのはなぜ?
フランスの恋人が仕掛けてくれたサプライズに気づかず、一人傷つき黙って帰国した寺門さん。日本で『最低のカスレ』というエッセイを書きます。サプライズ本番を前に、彼女に去られた恋人アンリが気の毒でなりません。
- コンフィとは、油に食材を浸してじっくりと煮るフランス料理の製法、またこの製法で作られた料理のこと。
- カスレは、白いんげん豆をお肉と一緒にぐつぐつ煮込んで作るフランス南西部・ラングドック地方の郷土料理。
鴨のコンフィのカスレ つくり方はこちら
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第3話|ブイヤベースとガレット・デ・ロア
パ・マルに一人でブイヤベースを食べにくる新城(映美くらら)の正体とは?
三舟シェフがひとめぼれ!?スーシェフ志村と高築のドタバタが、コミカルなのに思いやりにあふれてて、このメンバーのことが一層好きになりました。
志村と妻(シルビア・グラブ)のなれそめに登場ガレット・デ・ロワ。あるはずのフェーブが消えた理由とは?
謎を解いた三舟ですが、志村の妻には真実を伝えません。志村がとっても可愛いエピソードです。


フランスで新年を祝うお菓子。なかに陶器でできた小さな人形(フェーブ)が入っていて、カットしたガレットデロワにフェーブが当たりで出てきた人がその日の王様・王女様となって皆から祝福されます。
日本のケーキ屋さんも売っているお店は多いですが、1月初旬頃のみの販売・数量限定商品になることが多いようです。ほのかな甘みとアーモンドの味わいがおいしいお菓子ですよ。
誤飲防止にフェーブ代わりでアーモンドダイスが入ってるお店も多いです。

第4話|スープ・オ・ピストゥーとラタ・トゥイユとマカロン
昔の仲間が店を訪れる。パ・マルの近くにオーナーシェフとして店を出した彼の本心は…。
スープ・オ・ピストゥーとラタ・トゥイユをめぐるトラブル。料理人のプライドとは?
所在不明になった従業員をさがす、三舟シェフの修業時代の友人。届いたマカロンに秘められたメッセージとは。
「マカロンはマカロン」という、深いメッセージの込められたお話。
第5話|豚足のガレットとオッソイラティ
再婚相手と息子が急接近、母の知らない二人の秘密とは?
肉嫌いな息子が再婚相手の影響でチキンを克服し、なんと今日はパ・マルで豚足のガレットを注文しました。どうして突然肉が食べられるようになったのでしょうか?
黒さくらんぼジャムでいただくオッソイラティ、妻が出ていった理由とは?
ジャムとチーズ、このドラマのなかで私が最も興味を惹かれたヒトサラ、未知の組み合わせです。オッソ村の羊の乳とイラティ村の羊の乳が合わさって初めて完成するチーズだから、このネーミングなのだそうです。
今回の再婚家族や、価値観や習慣の違う2人が理解しあうストーリーにぴったりの食材ですよね。チーズは見つけたけど、黒さくらんぼジャム、どこかに売っていないかなあ?

第6話|パマルのヴァンショーレシピとタルトタタン
誰にもレシピを教えないヴァン・ショーづくり名人のおばあちゃんが、三舟シェフにだけレシピを教えてくれた理由とは?
三舟シェフは、どんなに頼まれても決して誰にもヴァン・ショーのレシピは教えません。フランスで下宿先のおばあちゃんが門外不出にしていたそのレシピ、どうして三舟は知ることができたのでしょう。
タルトタタンが謎解きの秘密?フィアンセ(真飛聖)の手料理を食べた彼が、体調不良になったのはどうして?
おなじ料理を食べたのに一人だけ体調を崩したというミステリーらしい謎が登場。
シェフは名探偵で知ったタルト・タタン食べてます pic.twitter.com/logM2tg7p2
— GonLaferte (@Baby5onzalezA69) October 29, 2022
第7話|牛肉のタルタルステーキとヴィンテージワイン
義母(熊谷真実)に牛肉のタルタルステーキを食べさせたい嫁の思惑とは?
私が一番好きなお話です。年の功には勝てない?何もかも吞み込んで、丸く収めるのも大人の知恵なのでしょうか。
サバサバした義母が見せる、意外な一面。高築と金子の推理が冴える?
食事を楽しむはるか(鞘師里保)達大学生グループ、実は不仲?
このドラマで鞘師里保ちゃんを初めて知りました。きっちり感のある素敵なお嬢さんだなあと思ったら、モーニング娘の9期生だったのですね。すっかりファンになりました。
スポンサーリンク第8話|プラリーヌ入りブリオッシュ、ブリオシュ・サン・ジュニ
三舟シェフの行方不明だった父親が見つかったという知らせが入る。果たして無事に会えるのか?
最終回につながります。
プラリーヌ入りブリオッシュにまつわる切ない思い出を店で語る大野(山下耕史)。金子のアイディアで打開策が見つかる。
西島秀俊と山本耕史という、「きのう何食べた?」ファンにはたまらない顔ぶれ。
大野の一途な恋は、何食べの「だいちゃん」を彷彿とさせて、嬉しい時間でした。ソムリエ金子のファインプレーで、感動のラストを迎えます。
第9話|ベッコフと牛肉のドーブ
亡き父が残したベッコフの鍋、三舟が残された娘(奥貫薫)にかけた言葉とは。
「親から子に受け継がれるものには、さまざまな形がある。いずれにせよ、受け継がれるのはその人のことを強く想う気持ちだ」という濱田岳さんのナレーションが温かい。
父の思い出の味牛肉のドーブ、再現なるか?
父に再会を拒否され落ち込む三舟。父との思い出のスツールを高築に捨てられてしまうし。事情を知らなかったとはいえ自責の念に駆られた高築は、スツール探しに奔走するが…。パ・マルをとりまく人々のお節介が、最後の奇跡を巻き起こす!
ネットでは、志村・高築・金子によるスツール発見再現ドラマに賛否両論ありましたが、最終回ということもあり、個人的には好きです。「あぁ…こういうくだらないシーンも、もう見納めなのね」と感慨深くなりました。
【シェフは名探偵】続編が楽しみなドラマ
どの回を見ても、最後には気持ちがほのぼのとする良いドラマでした。
自分がお客としてフレンチ・ビストロにいるかのように流れている、臨場感のある音楽もお洒落です。
ドラマに登場していないエピソードがあるから、原作も読みたいところです。
ほんとは、まだ見ぬエピソードを、ドラマの続編で見たいところなのですけどね。
